乳児湿疹のケアに 沐浴の基礎知識を紹介

2020.05.26肌トラブル
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沐浴

赤ちゃんの顔や体にできる乳児湿疹。

かゆくて、かきむしったり引っかいたりして悪化してしまうこともあります。

乳児湿疹の悪化を防ぐには、体を清潔に保つことが大切です。

ここでは沐浴の基礎知識や、沐浴後のケア方法などについてお伝えします。

 

乳児湿疹のケアに沐浴?

低月齢の時期に顔や体に現れる湿疹のことを総称して「乳児湿疹」と呼びます。

赤いポツポツとした湿疹が顔にできたり、広がって体にできたりしますが、赤ちゃんが引っかいたりしてしまうと出血して、乳児湿疹が悪化してしまうこともあります。

乳児湿疹ができる原因はさまざまですが、悪化させないためにも毎日の肌のお手入れが欠かせません。

スキンケアの前には体を清潔に保つことがとても大切です。

毎日の沐浴で皮脂や汚れを落とし、赤ちゃんの体を清潔に保ちましょう。

 

沐浴の基礎知識をおさらい

沐浴される赤ちゃん

沐浴のときに、お湯に浸かって赤ちゃんが気持ちよさそうにしている姿を見ると、思わず笑顔になりますよね。

赤ちゃんとコミュニケーションをとるためにも大切な時間です。

そんな沐浴の目的とその手順などをおさらいしましょう。

 

沐浴の目的

沐浴の一番の目的は赤ちゃんの体を清潔に保つことです。

生まれたばかりの赤ちゃんは体温調節機能が未発達なため、汗をたくさんかいて体温調整をしています。

そのため、沐浴をして体を清潔にしておく必要があります。

そのほかにも沐浴には代謝を高める効果や赤ちゃんの体を観察して乳児湿疹を発見する目的もあります。

赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら、湿疹や傷がないかを確認しましょう。

 

沐浴の手順

ここで沐浴の手順をおさらいしておきましょう。

1.ベビーバスにきれいなお湯を張り、赤ちゃんの頭と首を支えるように抱き、目と顔を拭く

2.ガーゼを胸の上にかけて、お湯にゆったりつけて赤ちゃんをリラックスさせる

3.赤ちゃん専用の石鹸で頭を洗う

4.ガーゼにお湯を含ませて、頭に少しずつかけ流し、ふき取る

5.ガーゼで体を優しく洗う

6.赤ちゃんの脇を支えながらうつぶせにして、背中も洗う

7.元の姿勢に戻して、再び体を温めてあげたら素早くふき取り着替えを済ませる

沐浴させる際に大人が緊張してしまうとそれが赤ちゃんに伝わって泣き出してしまうこともあります。

沐浴させる側も肩の力を抜くのが大切です。

 

沐浴の時間と回数

大人と比べて体温調整機能が十分ではない赤ちゃんはすぐにのぼせてしまいます。そのため、沐浴の時間の目安は5~10分とし、素早く行いましょう。

一日の沐浴回数は1回が目安です。

しかし、汗の量や汚れの状況などに合わせてシャワーなどでさっと汚れを洗い流したりするなど、柔軟に対応しましょう。

また、沐浴後の着替えにあまり時間をかけないことも大切です。

沐浴後は体が冷えないように素早く着替えを済ませましょう。

 

乳児湿疹は沐浴後に入念なケアを

沐浴後

乳児湿疹のケアとしては沐浴と同じくらい保湿ケアも大切です。

赤ちゃんの肌は体温調節機能が十分ではなく、外部からの刺激などによって乾燥を招きやすいので、沐浴後にしっかりと保湿を行って乳児湿疹を防ぎましょう。

保湿には、赤ちゃん用の保湿剤を使いましょう。

赤ちゃん用の保湿剤にもさまざまな種類があります。

乳児湿疹が悪化する場合は塗り薬と合わせて保湿力のある保湿剤の処方を受けるなど、赤ちゃんの肌への刺激が少ないものを使用しましょう。

 

おわりに

乳児湿疹は赤ちゃんの時期特有に出る湿疹の総称です。

悪化させないためには、沐浴をして体を清潔に保ち、その後たっぷりと保湿を行いましょう。

沐浴で赤ちゃんとコミュニケーションをとりながら、乳児湿疹のケアをしてあげてくださいね。

 

アトピタ
タグ : 赤ちゃん 沐浴 乳児湿疹