乳児湿疹は母乳による影響があるの?
2020.08.07肌トラブル赤ちゃんのお肌のケアをしっかりとしているはずなのに、乳児湿疹ができてしまった。
たまたまかな?
そんな風に考えていても、気にはなってしまうもの。
そんなときに、「母乳が乳児湿疹の原因」だと誰かに言われてしまうと、そうなのかな?という気持ちにもなってしまうのではないでしょうか。
本当に「母乳が乳児湿疹の原因になるのか」についてお話します。
ママの食事が母乳に影響する?
そもそも、ママがどんなものを食べるかによって、母乳は変化するのでしょうか?
結論としては、ママの食べるものによって母乳が変化することはありません。
よく、スパイスが多く入っているものを食べると味や香りに変化するといったことや、脂質の多い食べ物をとっていると母乳が詰まりやすくなるといわれていますが、あくまで噂です。
授乳中の食事で大切なことは1日3食バランスよく食べることと水分補給です。
和食や魚を食べようと医療機関などでも進められますが、出汁を使っている為薄味なこと、副菜などバランスがしっかりしていることから進められているのだと思います。
他にも、母乳の量を増やしたり減らしたりするのに向いている食材があると言われることもあるのですが、これもうわさでしかありません。
母乳の量は、ホルモンの量や生まれ持った体質によって変わります。
赤ちゃんが産まれたからといって、お母さんが食生活を変えることでその量を変えられるかというと、なかなか難しいでしょう。
乳児湿疹は母乳による影響があるのか?
では、その母乳は、乳児湿疹に影響があるのでしょうか?
結論から言うと、母乳が直接乳児湿疹の原因になることはありません。
母乳が乳児湿疹に影響しているといわれていますが、あくまでうわさです。上でお話ししたような、「ママの食事によって母乳の質に影響がある」という考え方からきていることが多いようです。
正常であれば赤ちゃんが乳児湿疹になることはないけれど、ママの食事に脂質の多いものが多く含まれているとそれが原因で、赤ちゃんが乳児湿疹になってしまう。
そのように考えられているようです。
しかし、既に書いたように、ママの食事の内容によって母乳の質が変わることはほとんどありません。
基本的には、母乳を飲むことによって、赤ちゃんが乳児湿疹になってしまうことはないと言えるでしょう。
ただ、母乳が赤ちゃんの肌についてしまった場合や、よだれが肌についてそのままになっているとそれが、乳児湿疹の原因となることがあります。
母乳をあげるときは、なるべく赤ちゃんの肌につかないように注意してあげましょう。
母乳ではない本当の原因
母乳を飲むことで乳児湿疹になることがない。
というのは、既にお伝えしました。
では、乳児湿疹の原因はどのようなものなのでしょうか?
それは、肌の乾燥や皮脂の増加、外部からの刺激によるものです。
皮脂量や乾燥にしっかりと気を付け、こまめに汚れたを洗い流したり保湿剤でケアしてあげたりすることで乳児湿疹への対策を行うことができます。
おわりに
母乳の質が原因で乳児湿疹が起きてしまう。
そういった話を聞いたからと言って、心配する必要はありません。
それは、あくまで根拠のないうわさ話です。
乳児湿疹の原因は、あくまで乾燥や皮脂の増加、外部からの刺激が原因です。
うわさにまどわされることなく、こういった基本的なケアをしてあげることで、乳児湿疹への対策ができるでしょう。