乳児湿疹とは?どのような種類がある?
2020.10.22肌トラブル乳児湿疹。
未熟で繊細な赤ちゃんの肌にできて、お母さんたちを悩ませるこの症状。
実は、乳児湿疹には色々な種類があります。
いったいどんな種類があるのでしょうか?
乳児湿疹ができたときの対処はどうすればいいのでしょうか?
乳児湿疹の種類
主な乳児湿疹の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
あせも
あせもは、汗が原因で起こる乳児湿疹の一つです。
何らかの原因で汗腺が詰まってしまった場合、皮膚のなかに汗がとどまってしまいます。
皮膚の中の汗が炎症を起こしてしまうことで起きるのが、あせもです。
あせもになるのを防ぐには、皮膚を涼しく乾燥した状態に保つことが効果的です。
屋外では、日陰にいるように心がけるほか、室内ではエアコンなどを活用し温度を適切に保つようにしましょう。
乳児脂漏性湿疹
乳児脂漏性湿疹は、生後2ヵ月までの間に多く見られる乳児湿疹です。
顔の皮脂分泌が盛んな箇所で起きる肌トラブルです。
かゆみや痛みは通常なく、かさぶたやふけのようなものができることが特徴です。
皮脂の過剰分泌が原因で起こる乳児湿疹であるため、生後2ヵ月目以降は起こりにくくなります。
新生児ざ瘡(ニキビ)
乳児脂漏性湿疹同様、生後2ヵ月くらいまでの間に多く見られる乳児湿疹が、新生児ざ瘡(ニキビ)です。
赤ちゃんの胸や顔などにでき、通常かゆみを感じることはありませんが、悪化した場合はかゆみや痛みを伴うこともあります。
心配な場合やひどい場合は、病院を受診するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎も、乳児湿疹の仲間です。
湿疹やかゆみを伴う慢性的な湿疹のことを、アトピー性皮膚炎と言います。
バリア機能の異常や皮膚の乾燥に、アレルギー反応などのさまざまな刺激が加わることで発症する湿疹のことをアトピー性皮膚炎と言います。
小さな子どもや赤ちゃんが発症することが多く、年齢が高くなるにつれて患者数が少なくなっていく傾向にあるのです。
乳児脂漏性湿疹や新生児ざ瘡(ニキビ)との大きな違いは、「かゆみ」があるかどうかです。
乳児湿疹の症状が出ていて、それがかゆみを伴うものである場合や2ヵ月以上続く場合はアトピー性皮膚炎の疑いがあります。
病院を受診し、アトピー性皮膚炎でないかどうかを確認するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎であった場合は、病院での適切な治療を受ける必要があります。
乳児湿疹への対処法
清潔に、そして保湿をしっかりと
乳児湿疹ができてしまった場合、まずは肌を清潔にすること、そして保湿をしっかりと行うことを徹底しましょう。
石鹸を十分に泡立て、泡を使って汚れをすくいとります。
力強くこすることで肌を傷つけることのないように注意しましょう。
洗い流す際には、洗い残しのないように気を付けてください。
水気を拭き取るときは、タオルで押さえるようにして全身の水気を拭き取ります。
肌が乾燥する前に、なるべく早く保湿剤を塗ってあげることで、乳児湿疹が改善しやすくなるでしょう。
洗剤や洋服にも注意
繊細な赤ちゃんの肌は、大人ではまったく問題のないような小さな刺激でも肌トラブルの原因になってしまうことがあります。
・よく湿疹のできる部分に洋服のタグがついていることはないか
・洋服は化学繊維を使ったものではないか
・洗剤には強い成分は入っていないか
などの確認をしておきましょう。
病院を受診する
乳児湿疹がひどい場合や気になる場合、自分たちで対処をしても改善が見られない。
そういった場合は、病院を受診することをおすすめします。
別の病気を併発している場合や単なる湿疹ではないといった場合もありますので、気になる場合はすぐに病院を受診するようにしましょう。
おわりに
乳児湿疹の種類と対処法についてご説明しました。
乳児湿疹は、多くの子どもにできる一般的な症状です。
できてしまった場合は、慌てず「清潔と保湿」を心がけましょう。
それでも、改善が見られない場合は、病院を受診するようにするとよいでしょう。