乳児湿疹の原因やスキンケア対策のポイント

2020.05.27肌トラブル
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乳児湿疹の原因

大人と比べて肌が薄く肌トラブルを起こしやすい赤ちゃんの肌。

乳児湿疹は赤ちゃんに起こる肌トラブルのひとつです。

ここでは乳児湿疹の原因や症状、スキンケアや日常できる対策法をお伝えします。

 

乳児湿疹とは

乳児湿疹は、低月齢の頃に顔や体に現れる湿疹の総称です。

1歳未満の赤ちゃんにできる湿疹の原因を正確に見分けるのは難しく、中には原因がいくつかある場合も少なくありません。

そのため、乳児にできた湿疹のことを総称し乳児湿疹と呼んでいるのです。

 

乳児湿疹の原因

乳児湿疹の原因は主に2つあります。

1つ目は、皮脂の分泌量が多いことです。

赤ちゃんは体温調整機能が未発達なので、1日に多くの汗をかきます。

そのため毛穴が詰まりやすく、皮脂腺に脂が溜まってしまうのです。

2つ目に、皮膚の乾燥です。

赤ちゃんは月齢3ヵ月を過ぎると皮脂の分泌量が急速に減り、肌の乾燥を招きやすくなります。

大人の場合は肌のバリア機能が乾燥を防いでいますが、赤ちゃんの場合肌のバリア機能は不十分なので、肌トラブルが起こりやすくなるのです。

 

乳児湿疹の種類と症状

乳児湿疹の種類には以下のようなものがあります。

それぞれ湿疹ができる部位には違いがあるため、症状と合わせて説明します。

 

ニキビ(新生児ざ瘡)

生後すぐから2ヵ月ごろに赤ちゃんの顔や胸などにできる湿疹で、皮脂の量が多いことが主な原因です。

かゆみは伴わず、成長の段階で徐々に治まっていくのが特徴です。

 

乳児脂漏性湿疹

生後すぐから2ヵ月ごろに多く見られる湿疹です。

髪の生え際や眉毛、鼻などの皮脂の分泌が盛んな場所にできやすく、かさぶたになりやすいのが特徴です。

通常痛みやかゆみはありませんが、かきむしったり引っかいたりしてしまうことで、出血や痛みなどを生じることがあります。

 

あせも

毛穴が何らかの原因で詰まると汗が皮脂腺の中にとどまり、炎症を起こして発症します。

かゆみを伴う赤くブツブツした発疹ができます。

汗をかきやすく蒸れやすい場所にできるのが特徴です。

 

アトピー性皮膚炎

かゆみや湿疹を伴う慢性的な湿疹です。

皮膚の乾燥やバリア機能の異常に加え、さまざまな刺激やアレルギー反応などが原因となって発症すると考えられています。

 

乳児湿疹はいくつかの原因が複合して起こることもあります。

特にアトピー性皮膚炎の場合には、食物アレルギーを誘発するリスクがあります。

赤ちゃんが患部をかきむしる場合には、小児科や皮膚科を受診して、早めに対策をしてあげましょう。

 

日常でできる乳児湿疹の対策

泣いている赤ちゃん

乳児湿疹は通常、生後1週間頃から見られることが多く、湿疹の正確な原因を見極めるのが難しいので、乳児湿疹への対策をしっかり行いましょう。

乳児湿疹の対策は主に「皮膚を清潔に保つこと」と「入浴後の保湿ケア」です。

また、赤ちゃんは1日に多くの汗をかくので、汗をこまめに拭いて必要に応じて着替えさせることも重要な対策です。

 

乳児湿疹のスキンケア方法

スキンケア対策

体温調整機能や肌のバリア機能が十分ではない赤ちゃんには保湿ケアが大切です。

沐浴やシャワーなどで肌を優しく洗い、汚れや皮脂を洗い流しましょう。

入浴後は肌の水分が特に失われやすくなっています。

保湿成分を含む赤ちゃん専用のスキンケア用品を使い、しっかり保湿ケアしてあげることが必要です。

また、湿疹がひどい場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。

処方された消炎作用のある薬を使用しながら様子を見てください。

 

おわりに

乳児湿疹は0~1歳頃にできる湿疹の総称です。

まずは赤ちゃんの肌を清潔に保ち、保湿ケアを行うことが大切です。

もし、毎日保湿ケアの対策を続けても症状が悪化する場合には、皮膚科や小児科を受診するようにしましょう。

アトピタ
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